公募研究
公募を開始しました。
科研費電子申請システムは7月22日(火)から利用開始を予定しています。
公募についての詳細は、下記をご覧ください。
https://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/hojyo/boshu/1351544.htm
公募する内容、公募研究への期待等
本領域内では、A班内の連携、およびA班と実験班であるB班との連携を大きく促進することが重要である。A班は主に、GEMを高度化するとともに、広い粒子数の範囲で原子核物理が用いてきた殻模型(LSM)、密度汎関数法(DFT)とGEMを融合・統一することで、粒子数が3〜100程度までを高精度で扱う有限量子多体系計算の統一プラットフォームを構築する。B班は、主に実験グループから構築され、宇宙における量子物質研究を推進する。このような目的を目指すために、A01,A02,A03の理論班は、研究項目C01とC02を設置する。C01は、A01班とA02班に関わる少数系から多体系の計算法や原子核の構造および反応の計算法の確立とそれらの計算法をB班で実施される研究内容へ適用することでB班との連携を視野に入れた公募研究を応募する。C02では、A03班の研究に関連する計算科学に特化した内容の研究を応募する。B01,B02,B03,B04では、B班で実施される研究をさらに補い、発展させるような実験研究を応募する。具体的な内容は次に記述する。
C01:厳密少数多体系観点からの共鳴状態の研究、量子少数多体系問題の解法の研究、ハイパー核の構造研究、原子核反応計算の研究、低密度よび高密度非対称核物質の研究、有効核力や核力のカイラル有効理論の研究、エネルギー密度汎関数の構築、核応答・核反応率の研究、重元素合成過程の計算(機械学習を含めた)、断熱近似(BO近似)に基づかない全自由度有限多体系量子化学の開発研究、マルチスケール計算手法の開発研究、およびB01,B02,B03,B04に関連した理論研究
C02:GPUなどの異なる計算アーキテクチャ向けへの精密量子多体系計算プログラムの移植・最適化
B01:光コムや冷却分子を用いた星間分子等の精密分光、化学反応過程解明に向けた精密分光、核の量子効果を利用したデバイス・触媒等の開発。理論研究はC01で募集する。
B02:ハイパー核の生成・構造・崩壊の研究、エキゾチックなハドロン多体系の研究、粒子相関などを用いたバリオン間相互作用の研究(実験・理論)、実験データおよび格子QCDデータを用いたバリオン間力の構築や理論的解釈、ハイパー核・高密度天体の構造の研究、ハイペロンを含むハドロンEOSの構築に関する研究。理論研究はC01で募集する。
B03:多核子移行反応を用いたアクチノイド領域の遅発核分裂の実験、原子核反応を利用した励起状態における崩壊実験、重イオン衝突を利用した高密度物質の状態方程式の実験、隕石中の同位体分析、連星中性子星合体後のキロノヴァの観測、金属欠乏星の重元素合成の成分分析。理論研究はC01で募集する。
B04:中性子反応データ観測、中性子利用研究、中性子基礎物理実験。理論研究はC01で募集する。
公募する研究項目、応募上限額、採択目安件数
研究項目番号 | 研究項目名 | 応募上限額 (単年度当たり) | 採択目安件数 |
B01 | 光コム精密分子分光 | 実験研究 500万円 250万円 | 8件 9件 |
B02 | 重粒子間力の解明とハイパー核研究 | ||
B03 | 重元素合成過程の解明に向けた重い中性子過剰核の研究 | ||
B04 | 小型中性子源の高度化 | ||
C01 | 有限量子多体系理論研究 | 理論研究 150万円 | 15件 |
C02 | 計算科学に関連する理論研究 |